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中小食品・ 飲料メ ーカーのための排水処理
廃棄物を資源に
地域から世界へ
食品・飲料の生産過程では、最終製品の50倍に相当する排水が発生することがあります。この排水には、高濃度の有機物や栄養素、その他の汚染物質が多く含まれており、この業界の経済的・環境的な持続可能性を確保するためには、効果的な管理と処理戦略が不可欠です。
排水処理には高額なコストがかかり、労働集約的な作業が伴います。食品・飲料加工業界の90%を占める中小企業(SME)は、操業コストの5~30%をかけて排水のトラック輸送を委託しているのが現状です。
6 ユニット
| ソリューション
KAPPA(Kompact Advanced Anaerobic Processing for Pollutant Abatement)システムは、最先端の特許技術により開発された微生物燃料電池(MFC)をベースにした、費用対効果が高く効率的な自然排水処理システムです。
このシステムはモジュール設計を採用しており、従来の排水処理システムでは対応が難しい場所にも設置可能です。この柔軟性により、さまざまなニーズに応じたカスタマイズが実現し、継続的な操業への影響を最小限に抑えつつ、迅速な導入が可能です。
KAPPAシステムは排水の有機物量に応じて、1本で1日あたり50~100Lの処理が可能です。排水中の有機物を最大95%除去し、残存する汚泥はわずか2.5~5%です。また、CO2排出量はごくわずかであり、トラック輸送に比べて運転コストは最大30%削減されます。
モジュール内には消耗品や機械部品がほとんどないため、KAPPAは長寿命を考慮して設計されており、安定性、効率性、適応性を兼ね備えています。現在、すべてのシステムは沖縄で当社のチームによって製造されています。
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※沖縄本島外の地域はオンライン相談にて承ります。
| テクノロジー
KAPPAは、高濃度有機排水に対応するために基礎から改良された嫌気性処理システムです。排水に含まれるエネルギーを活用することで、送水とシステム稼働に必要な外部電力を最小限に抑え、持続的な稼働を実現します。このアプローチにより、費用対効果と環境の持続可能性の向上が図られます。
主な技術革新には、直接電子伝達(DIET)を強化するために特別に設計された特許取得済みの内部電極が含まれます。このプロセスにより、バクテリアは有機物を効率的に分解しながら、エネルギーを電子として獲得し、放出することが可能です。これらの電子はメタン生成菌によって活用され、一部はメタン(バイオガス)に変換されます。また、残りの電子は電力として回収することも可能です。
KAPPAは、排水に含まれる有機物の95%を除去し、さらに排水に含まれるエネルギーの80%をエネルギーへと変換することができます。従来の処理システムに比べ、処理後に残る汚泥はごくわずかであり、効率的かつ環境に配慮したシステムです。
このプロセスは、単なるリサイクルの枠を超えた取り組みです。資源そのものを回収するだけでなく、通常は失われてしまう排水内のエネルギーをも回収することで、排水の価値を最大限に引き出すことを目指しています。
この技術は、世界中の共同研究者との10年以上にわたる研究の成果です。また、貴重な実証実験の場を惜しみなく提供してくださった沖縄のパートナーの皆様に、心から感謝申し上げます。
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